【ダニの歴史と実態】
あなたは、ダニと共生したいですか?
いや、とんでもない結構ですという回答がほとんどでしょう。
しかし、現実は既に共生しているんですね。それも気の遠くなる古代から。
ダニの祖先、つまり琥珀に閉じ込められた2億3000万年前のダニが発見されています。
人類(ホモサピエンス:40万年~25万年前)の出現よりもさらにさらに大先輩のダニ。
ダニと聞けば、家の中にいたら大変と思い込みがちですが、実は困ったもので、どこの家庭にも既にたくさんのダニがいます。
大半のダニは人間生活に影響を与えることはありません。
しかし、ごく一部のダニが人を刺したり吸血して被害を与えます。
さらに気管支ぜん息やアレルギー性疾患の原因にもなるとも言われています。
種類によっては重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすマダニも近年になり話題となっています。ここでは、ダニについてよく知ることと、ダニ対策について考えてみましょう。
【ダニの駆除と生命力】
製薬メーカーからは煙で駆除する「燻煙剤」、スプレー剤、誘引物質を塗ったダニシート、その他多くの駆除剤が発売されていますが、それを凌駕する勢いで生息し、繁殖しているのがダニの生態パワーと言えるでしょう。
何と言っても爬虫類(恐竜)が幅をきかしていた中生代の三畳紀中期(約2億3000万年前)には既にダニがいたわけですから。
その生命力の強さは半端ないですね。
【ダニ対策は重要】
「まちくま」はなぜか「ダニ」に刺されるというか、噛まれやすく、若い頃から苦手でした。
皮膚も弱く、すぐに「痒い痒い」が出てしまいます。
そのようなわけで・・・気が付くと「お掃除人間」になっていました。汗
ヒマさえあれば、家の中でお掃除しています。掃き掃除、拭き掃除、小型掃除機による吸引掃除。
空気清浄機やエアコンは必須で、こちらもよく掃除しています。
そのような訳で、今回、当ブログを立ち上げた時に、カテゴリー「生活」の中に「ダニ対策」を入れてみました。
【家庭ダニの生態】
家の中には、主に「チリダニ」「コナダニ」「ツメダニ」の3種類のダニが生息しています。
総称して「屋内塵性ダニ」とも言われ、中でも特に多いのが、およそ8割を占める「チリダニ」です。
ダニはどこから侵入するのか? ダニはとても小さい生き物なので、
細かいホコリやチリとともに風にのって移動できます。 換気の際に窓から入ってきたり、
外に干している洗濯物や布団にくっついたりして家の中へと入り込みます。
また、モノに付着して侵入することも簡単です。なんか・・エイリアンの映画を思い出しました。。
【ダニの特徴】
ダニは乾燥と高温に弱い生き物です。
50℃なら30分、60℃なら一瞬で死滅するとされています。
ドラム式洗濯機の熱風乾燥機能やコインランドリーの熱風乾燥機は、それ以上の高温になりますので、ダニを死滅させることが可能です。
髪の毛やフケ健康な人の髪の毛のフケはダニにとって栄養満点です。
それらが落ちるとカーペットにからみついて取りにくくなってしまいます。
できるだけ髪の毛が散乱しないよう、髪をブラッシングする場所を決めて、もし落ちているのを見つけたら、粘着テープでこまめに取りましょう。
ダニ1匹は0.2㎜~1.0㎜程度と非常に小さいですが、大量発生している場合は目視で確認しやすくなります。
カーペットや布団をめくってみて白い粉のようなものがたくさん散らばっている場合はダニの死骸である可能性が高いしょう。
また掃除機をかけた後にビンの中に白い粉が溜まっている場合があります。
【ダニの発生場所】
ダニの発生場所 ダニは布団やマットレス、まくらなど寝具でよく発生します。
寝具は体温と寝汗によって高温多湿の環境になり、ダニのエサとなる皮脂やアカもあるためです。
また、頻繁に掃除しにくいソファ、カーペット、畳も湿気や熱がこもりやすいため、ダニの発生しやすい場所となります。
天日干しでも同様にダニを除去することはできません。
ダニは明るい場所を嫌うため日光が当たるとふとんの奥や裏側に逃げてしまい、紫外線だけでは死滅しません。
ただし、ふとんを乾燥させることで、湿度の低い環境が苦手なダニの活動を抑えることができます。
【ダニの苦手とする環境】
ダニが苦手とする環境を作りだせる布団乾燥機は、ダニ退治に効果があるアイテムです。
なおダニ退治する際は、部屋の温度を上げたり、使用後に掃除機をかけたりすることを心がけましょう。
ダニの嫌いなもの ダニは、熱と乾燥が苦手です。 50℃の熱で20分、60℃以上の熱は一瞬で死滅します。また、虫よけ効果のあるとされるシトロネラ、ペパーミント、ユーカリの香りも好きではありません。
【雑巾でのアルコール拭きと「ダニとりシート」の併用】
なお、殺菌効果のあるアルコール消毒は、ダニ退治にも効果的です。
アルコールは揮発性が高いので、畳に直接スプレーしてもすぐ蒸発してしまいます。
そのため雑巾などの布に直接アルコール(消エタ)を付け、畳表面やフローリング等を拭き取ると良いでしょう。「まちくま」の長年の経験から雑巾でのアルコール拭きが非常に効果的と思いました。
それでも完璧ではありませんので、そのフォローとして「ダニとりシート」をそちこちに仕掛けます。
これは特に長期戦として定期的に繰り返し実施すると良いと思います。
最近のダニとりシートはよくできていて、シートにかなり強力なダニの好む誘引物質が塗られています。
【商品の紹介】
現在、「まちくま」が拭き掃除で使用しているアルコールは、町の薬局やドラッグストアで販売されている消毒用エタノールか、
イソプロピルアルコールの500ccポリ瓶です。
[PR]また愛用しているダニとりシートは、以下の商品を通販で購入しています。
参考資料1.【人を刺すダニ】
夏場にかゆみや肌の腫れを感じたとき、それがダニかあせもかを見分けるポイントは、
ずばり症状の出ている場所と、状態にあります。
ダニは脇の下や内もも、下腹部といった人の皮膚のやわらかい箇所、
特に衣服で隠れている部分を刺すことが多いため、そういった箇所に赤みが点在するときはダニが犯人である可能性が大です。
人を刺すダニは・・・。
症状、対策、予防法を解説 普段の生活の中や、レジャーなどでダニに刺されることがあります。
ダニにはさまざまな種類がいますが、その中で人を刺すのは、ツメダニ、イエダニ、マダニの3種類です。
ダニに刺されやすい人には共通点がある?
①体温が高い・汗をかきやすい 体温が高い、または汗をかきやすい人は、ダニに刺されやすいといわれています。
②肌が柔らかい 肌が柔らかい人もまた、ダニに刺されやすいといわれています。
③ペットを飼っている
④アルコールを飲む
参考資料2.【マダニは特に要注意】
●マダニに咬まれたらどうすればよい?
マダニに咬まれても痛みがなく気がつかない場合が多いとされている。
人や動物に取りつくと皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日~10日間以上)吸血する。
・吸血中のマダニに気がついた際、無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、
マダニの体液が逆流する恐れがあるので、医療機関で処置(マダニの除去、洗浄等)をしてもらう方が良い。
・すぐに受診できない場合は、あくまでも非常手段であるがワセリン法もある。
●ワセリン法
・たっぷりのワセリンで、かまれたところをダニごと覆う。
・そのまま30分ほど放置する。
・ガーゼで拭き取る。ダニが窒息して簡単にとれることが多い。
※マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、
発熱、食欲低下、嘔吐、下痢等の症状があった時には医療機関で必ず診察を受けてください。
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
2011年に新しいウイルス感染症として報告されたもので、
ウイルスを保有しているマダニに咬まれると感染します。
6日~2週間後に発熱、倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)などが現れ、
重症の場合は死に至ることもあります。ワクチンや治療法はまだ確立されていません。