『揺れる大地を賢く生きる 京大地球科学教授の最終講義 』を読んだ。。
【東日本大震災の日】
あの日、忘れもしない2011年3月11日14時46分、「まちくま」は東京にいました。
偶然ですが、翌日は社用で車を運転し、宮城県へ出張予定でした。
東京にいてもビルの揺れの酷さに驚き、その地震の規模、津波の大きさと被害に呆然としたものです。
東日本大震災は、2011年3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震、およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故による大規模な地震災害でした。
東日本各地での大きな揺れや、大津波・火災などにより、東北地方を中心に12都道府県で多くの方々がお亡くなりになりました。
さて、地震大国と言われるここ「日本」。明日は我が身・・と覚悟はしているものの、いざ揺れだすと「えっ?!」と固まってしまう。
情けないなぁ~と、しばし反省するのですが、いざ避難するという事態に陥った場合のことも考えながら、市の「ハザードマップ」等を見返す「まちくま」です。
これから来るであろう「南海トラフ巨大地震」が大いに気になります。
特に外出時における対応策をどうするのか?
平素は南海本線の電車に乗り、またはバイク、又は自動車で移動中のこともあります。
又は夜間、自宅で睡眠時に大地震に遭遇することもあるわけで、全く穏やかではありませんね。
自宅の物品の整理整頓、割れ物の排除、避難用具一式とリック等も用意はしているものの、なかなか筋書通りにうまくはいかないと思いました。汗
ここで、最近のベストセラー本を紹介いたします。
『揺れる大地を賢く生きる 京大地球科学教授の最終講義』
私も遅ればせながら、最近購入し読みました。
「揺れる大地を賢く生きる」という表題が気に入りました。
特に「賢く生きる!」というポジティブ志向が好きです。
地球科学の第一人者で地震や火山噴火を研究する鎌田浩毅先生・京都大学名誉教授は、なんと・・・
「南海トラフ巨大地震は2030年代に必ず起きる」と断言されていますね。汗
最初のページをめくり始めてから・・・どんなものかと、思ったのですが・・いやあ驚きました、説得力というか学識根拠に基づく説明が凄い。。一気に通読し、さらにもう一度読み直しました。
現時点での地球科学の総力を挙げた結果、2035年プラスマイナス5年、つまりあと7~17年の間のどこかで地震が起きるということは、確実に言えるのです。
[PR]『 揺れる大地を賢く生きる 京大地球科学教授の最終講義 』(鎌田浩毅著/角川新書)
【南海トラフ地震とは?】
南海トラフとは、静岡県の駿河湾から九州東方沖まで続く深さ約4000メートルの海底のくぼみ(トラフ)をさします。
海側の岩盤が陸側の岩盤の下に沈み込む境界にあり、過去約100~150年の間隔でマグニチュード(M)8前後の地震が繰り返し起きてきました。
南海トラフ地震は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する南海トラフ沿いで発生する巨大地震です。
この地震は、プレートの境界が強く固着し、陸側のプレートが引きずり込まれてひずみが蓄積され、限界に達して跳ね上がることで発生します。
過去には、1707年の宝永地震や1944年の昭和東南海地震、1946年の昭和南海地震などがありました。
これらの地震は大規模な津波や強い揺れを伴い、甚大な被害をもたらしました。
現在、次の南海トラフ地震の発生が懸念されており、特に西日本を中心に防災対策が進められています。
【南海トラフ地震の予想】
南海トラフ地震の警戒時期が2035年とされる背景には同地震の発生サイクルがあります。
2035年は前回の昭和東南海、南海地震から約90年。 過去の発生サイクルは90~265年で、最短の90年をあてはめると2035年ごろとなります。
政府の地震調査委員会は2024年1月、南海トラフ周辺で今後M8.0~9.0の巨大地震が発生する確率を、
10年以内では「30%程度」、30年以内では「70~80%程度」、50年以内では「90%程度もしくはそれ以上」として発表しました。
南海トラフ地震で揺れる時間の想定は2~3分ですが、震源域が広い範囲になった場合はそれ以上長く揺れる可能性もあります。
南海トラフ地震では揺れ方についても予測がされており、初めにカタカタカタと小さめの揺れが起きた後、ゆさゆさと大きく揺れるといわれています。ちなみに・・東日本大震災・・・およそ3分(180~190秒)あの不気味な揺れは高層ビル内で初めて体験しました。。汗
【地震に連鎖して活火山の噴火も?】
活火山である富士山は今、地下のマグマが満杯になっていて「噴火スタンバイ状態」にあります。
南海トラフ巨大地震が起きるとそれに誘発されて、数カ月後から数年以内に富士山は確実に噴火します。
ちょうど300年ほど前の江戸時代にも、巨大地震の後に富士山が噴火しました。
そのときと今は同じ状況なのです。南海トラフ巨大地震と連動する形で富士山噴火が起きると、その被害は計り知れず、
日本の政治・経済の機能がストップしてしまう可能性もあります。
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