ERBD(Endoscopic Retrograde Biliary Drainage:内視鏡的逆行性胆管ドレナージ)とは、内視鏡を使って十二指腸乳頭から胆管にチューブ(ステント)を挿入し、胆汁の流れを改善させる治療法で、結石や腫瘍による閉塞性黄疸の治療に用いられ、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)を応用したもので、内視鏡的に胆汁を腸管に排出(内瘻)したり、体外に排出(外瘻)したりします。
ERBDの目的と仕組み
閉塞性黄疸の改善:
胆管が石や腫瘍で詰まると胆汁が流れなくなり、黄疸や肝機能障害、感染(胆管炎、敗血症など)を引き起こすため、これを解消します。
手技:
内視鏡を十二指腸まで挿入し、胆汁の出口である十二指腸乳頭から胆管に、プラスチック製や金属製のステント(管)を留置します。
内瘻(ないろう)と外瘻(がいろう): 胆汁を十二指腸に流す「内瘻」と、チューブを鼻から出して体外に流す「外瘻(経鼻胆管ドレナージ:ENBD)」の2種類があります。
メリット
経皮的な方法(PTCDなど)に比べ、出血リスクが少ない。
一度の手技で食事摂取や自宅退院が可能になる場合がある(内瘻の場合)。
胆汁の流れを確保し、重篤な合併症を防ぐ。
ステントの種類と交換
プラスチックステント: 2~3ヶ月程度で閉塞し交換が必要。
金属ステント: プラスチック製より長く留置できるが、閉塞したら交換や追加が必要。
ERBDは、胆管の閉塞による黄疸を内視鏡で治療する重要な方法であり、ステント留置によって胆汁の流れを確保し、患者さんのQOL(生活の質)向上に貢献します。



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