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第八脳神経(内耳神経)障害は、不可逆的な難聴や耳鳴り、めまいを引き起こす耳毒性副作用の早期発見と予防に主眼が置かれます。

心療内科系の薬学
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第八脳神経(内耳神経)障害は、不可逆的な難聴や耳鳴り、めまいを引き起こす耳毒性副作用の早期発見と予防に主眼が置かれます。

特定の薬剤において発現リスクが高まるため、薬動学的・薬理学的観点からの厳格なリスク管理が求められます。

  1. 原因となる代表的な医薬品と薬理学的機序

アミノグリコシド系抗菌薬(ゲンタマイシン、カナマイシン、アルベカシンなど)

グリコペプチド系抗菌薬(バンコマイシンなど)

ループ利尿薬(フロセミド、エタクリン酸など)

白金製剤(シスプラチンなど)

これらは内耳の有毛細胞に蓄積・障害を与えることで耳毒性を発揮します。特にアミノグリコシド系では、ミトコンドリア遺伝子(A1555G)の変異を持つ患者において感受性が極めて高くなることが知られています。

  1. 薬剤師的考察と薬学的観点

血中濃度モニタリング(TDM)の徹底

アミノグリコシド系やバンコマイシンなどは、トラフ値(最低血中濃度)が必要以上に上昇すると第8脳神経障害や腎障害の危険性が著しく増大します。

腎機能障害 クレアチニンクリアランスがある患者では排泄が遅延するため、用量・投与間隔の個別化が不可欠です。

相互作用とリスクの増幅

アミノグリコシド系抗菌薬とループ利尿薬の併用は耳毒性を相乗的に増強させるリスクがあります。

また、脱水状態は腎排泄を低下させ血中濃度を上昇させるため、水分バランスの評価も重要な薬学的管理です。

初期症状の早期発見(服薬指導)

第8脳神経障害による聴力低下や難聴の前駆症状として、耳鳴りやめまいが先行することが多いです。難聴は進行すると不可逆的になるため、「耳が詰まった感じがする」「キーンという耳鳴りがする」「ふらふらする」といった自覚症状がないか、患者に直接確認することが指導の要点となります。

  1. 多職種連携と処方提案

副作用の兆候を捉えた際には、速やかに処方医へ疑義照会または情報提供(薬学的管理指導計画書など)を行い、減量・中止や薬剤変更の提案を行います。

また、患者の既往歴(家族歴)から遺伝的リスクを推測できる場合は、安全な代替薬の選択を検討します。

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