双極性障害(双極症)は、異常に気分が高揚して活動的になる「躁状態」と、気分が極端に落ち込む「うつ状態」を繰り返す精神疾患です。
かつては「躁うつ病」と呼ばれており、適切な薬物療法と規則正しい生活によって症状をコントロールし、社会生活を送ることが可能です。
双極性障害の主な症状
病気の特徴は、躁状態とうつ状態を波のように繰り返すことです。
躁状態(軽躁状態)
気分が異常に高揚し、自信に満ちあふれる。
睡眠時間が3〜4時間でも平気になり、疲れを感じない。
早口になり、次々とアイデアが浮かぶ。
衝動的な浪費や無謀な計画、ギャンブルへの没頭などがみられる。
うつ状態
強い抑うつ気分、何に対しても興味や喜びがわかない。
心も体もエネルギー切れのようになり、強い倦怠感がある。
自分を責めてしまったり、死にたい気持ちに囚われたりする。
種類と原因
双極性障害は、大きく以下の2つに分けられます。
双極Ⅰ型障害: 入院が必要なほどの激しい「躁状態」と「うつ状態」を繰り返す。
双極Ⅱ型障害: 完全な躁状態まではいかない「軽躁状態」と「うつ状態」を繰り返す。
発症の原因は性格的な問題やストレスではなく、脳の神経伝達物質のバランスや遺伝的要因が複雑に関係する脳の病気と考えられています。
治療法
治療の基本は「薬物療法」と「心理・社会的療法(心理教育)」の2本柱です。
薬物療法: 気分の波を抑え、再発を予防するために「気分安定薬」や「抗精神病薬」を使用します。
生活リズムの調整: 睡眠不足や不規則な生活は、躁状態や再発の引き金になります。毎日同じ時間に起きるなど、生活リズムを整えることが重要です。
うつ病との違いと診断
双極性障害のうつ状態は、一般のうつ病と非常に似ているため、最初から双極性障害と診断されることは難しく、平均して数年から十数年の期間を要することもあります。
「抗うつ薬」のみの治療では躁状態を誘発したり、気分の波が激しくなったりすることがあるため、医師による正確な診断と経過の把握が不可欠です。
ご自身や身の回りの方で「極端に調子が良い時期」と「どん底の時期」の波が激しく、生活に支障が出ている場合は、早めに心療内科や精神科を受診して医師に相談してください。
病気に対する理解を深めるには、こころの情報サイト などの専門機関の解説が参考になります。




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