大阪府堺市西区と高石市に広がる大阪府営浜寺公園は、2023年に公園開設150年を迎えました。
浜寺公園は美しい松林や海水浴場(残念ながら今は海水浴場はない)、立地条件の良さから、長きにわたって関西一円の人々に愛されてきました。
浜寺公園(はまでらこうえん)は、大阪府堺市西区および高石市の沿岸部に広がる大阪府営の都市公園です。約5,500本の松林で知られています。この界隈は昔から有名な別荘地なんですね。
そうは言っても、ここのサイト管理者「まちくま」は別荘には住めず、近隣のレンタルマンション(お安い)の住人なのです。汗
現在も残るこの松林は、18世紀初頭の宝永年間に和泉国大鳥郡船尾村・西下村・東下村・山内下村・今在家村の5ヶ村の住民らが、防潮のために植えたものが原型となっているそうです。
これら5ヶ村は1747年(延享4年)から田安家領となり、1868年(明治元年)に田安家がこの松林を伐採して新田開発を計画。
ところが1873年(明治6年)に当地を訪れた大久保利通が、約850本にまで減少してしまった姿を嘆いて堺県令の税所篤に働きかけ、伐採停止が通達された次第です。つまり、大久保利通なくして浜寺公園は存在しないのです。
1873年(明治6年)12月に日本最古の公立公園として開園しました。
その後、園内の海浜に南海鉄道(南海)が浜寺海水浴場を開設したのですが、当初はあまりパッとせず。しかし後年、公園周辺の泉北郡浜寺町一帯は大正から昭和初期にかけて別荘地となり、その影響で夏期の海水浴場は大変な賑わいを見せたと言われます。
かつて園内には数件の料亭が営まれており、堺市出身の与謝野晶子が与謝野鉄幹と親しくなった歌会も行なわれ、現在は晶子の歌碑が存在します。
近年になり、泉北臨海工業地帯の埋立造成が始まり、海水浴場は姿を消しましたが、浜寺公園の松林の保存などを目的に浜寺水路が建設され、辛うじて往時を偲ぶことができます。
園内は様々な樹木が育てられており、春には桜の花見客で溢れています。
大阪みどりの百選に選定されていて、松林は日本の名松100選に選定されています。
なお、園内の指定地域では直火は使用できないが一部火気の取り扱いが許可されていて、バーベキューをしているグループも見かけます。
※「まちくま」推奨の「ご家族揃っての休日散歩道 浜寺公園」
※駐車場ありますが、土曜日、日曜、祝日はメッチャ混みます。ご注意を。
※南海電車「浜寺公園」、阪堺電気軌道(ちん電)終点「浜寺駅前」をご利用が賢明ですね。
浜寺公園の公式サイトはこちら
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