半割れ(はんわれ)現象と、南海トラフ大地震について
「半割れ(はんわれ)」とは、南海トラフ地震に関連する現象の一つです。
具体的には、南海トラフ地震の想定震源域の片方で、マグニチュード8以上の巨大地震が時間差で発生するケースを指します。
上の図で示したように、例えば「赤色」で示した東側の震源域と、「黄色」で示した西側の震源域がそれぞれ別々に、しかも時間を空けてずれ動くケースです。
1回目の「半割れ」の地震のあと、まだずれ動いていない領域で地震が発生。マグニチュード8クラスの巨大地震が相次ぐ・・・。
このケースで怖いのは、地震や津波で大きな被害が出ている地域の救出や支援、復旧活動をしている間に、被害が出ていなかった別の地域でも地震が発生することです。
この現象が起こると、最初の地震で被害を受けた地域に続いて、まだ揺れていない地域でも大規模な地震が発生する可能性が高くなります。
そのため、建物の倒壊や救助・支援の遅れなど、被害が深刻化することが懸念されています。
南海トラフ地震に備えるためには、耐震対策や避難計画をしっかりと立てておくことが重要です。
南海トラフ地震とは、日本の南海トラフ沿いで発生する巨大地震のことを指します。
南海トラフは、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形で、駿河湾から九州東方沖まで広がっています。
この地域では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むことでひずみが蓄積され、
限界に達するとプレートが跳ね上がり、巨大地震が発生します。
南海トラフ地震は、過去にも宝永地震(1707年)や昭和南海地震(1946年)などの大規模地震が発生しており、
繰り返し発生することが知られています。
この地震は、広範囲にわたる強い揺れや津波を引き起こし、西日本を中心に甚大な被害をもたらす可能性があります。
そのため、耐震対策や避難計画の準備が非常に重要です。
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